プレスリリース

■レガシー＆オープンレガシーマイグレーションの全体市場は、2023年度実績1兆995億円。2024年度実績は対前年比126.8％の1兆3,943億円。2025年度は対前年比112.9％の1兆5,737億円を見込む。
■うちレガシーマイグレーション市場は、2024年度実績は対前年比129.4％の4,504億円と好調な成長となっている。特に富士通メインフレームの移行が2024年度対前年比148.7％と著しく拡大しており、今後も高需要が続く見込みである。
■うちオープンレガシー市場は、2024年度実績は対前年比125.6％の9,439億円と急増している。同市場はUNIX、Java、ERP、VBの案件が中心であり、最もウエイトが大きいUNIXはEOL需要で伸長している。2024年度以降、Linux to Cloudなどクラウド案件も急増。ERPではSAP ECC6.0のサポート終了を背景にマイグレーション需要がピークを迎えている。

■ホテル・宿泊DXソリューション市場は、デジタル化による省人化や業務効率化を目的としたシステム投資の加速により、2024年度は前年比116.4％の376億円、2025年度は前年比114.1％の429億円へ拡大する見込みである。
■本調査では、非対面ソリューションとの連携で成長する「ホテル管理システム」、収益重視の運営に対応する「レベニューマネジメントシステム」、宿泊予約サイトとの連携拡大に伴い伸長する「サイトコントローラー」、省人化によるフロント業務の効率化を図る「スマートチェックインシステム」の4分野について分析した。

■「RPAソリューションサービス」の総市場規模は、2024年度実績999.6億円。2025年度見込1,114.7億円、対前年比111.5％。2026年度予測1,242.2億円、対前年比111.4％である。2025年度で総市場規模は1,000億円超に達する見込みであり、市場は堅調に推移している。
■ユースケース別市場構成比は、2024年度実績で、「ビジネスプロセス」74.5%、「フロントオフィス」24.6%。2025年度見込は、同73.7%：25.4%。2026年度予測は、同72.4%：26.0%である。「生成AIによるドキュメント作成支援」のユースケースが立ち上がり、「フロントオフィス」が徐々に伸びている。

■エンベデッドシステム・ソリューション市場は、2024年度は対前年比103.8%となった。2025年度は対前年比106.8%と前年度に続き微増傾向となる見込みである。
■2024年度の内訳は、ハードウェア関連（ボード開発・設計、組込みPCなど）市場が2,893億円、ソフトウェア関連（RTOS、ミドルウェア、開発ツールなど）市場が1,494億円である。サービス関連（アプリケーション開発や、保守、検証、コンサルティングなどの）市場が全体の6割弱を占める6,264億円となった。

■SaaS管理・運用・開発ツール市場は、SaaSの複雑化・重層化を受け、AI活用と全社採用案件の増加で、2024年度前年比135.9％の295.0億円、2025年度は、前年比140.3％の414.0億円へ拡大
■SaaS利用の重層化で拡大の「アカウント一元管理型」、セキュリティ認証基盤の脅威検出度向上の「ID管理・セキュリティ型」、カスタマサクセスニーズ拡大で成長の｢SaaS事業(ｻﾌﾞｽｸ)管理型」、デジタル化の定着支援、導入効果の最大化を実現する「DAP型」、AIとの融合で高品質・短期導入ニーズに応える「開発・連携型」など5分野を調査

■コラボレーション・モバイル管理ソフト市場の市場規模は、2024年度は前年度比116.3%増の3,273.4億円。2025年度は、前年度比115.3%の3,773.4億円を見込む。2025～2029年度まで年平均15.7%で拡大し、2029年度には6,786.0億円市場に。
■ビジネスチャットやオンラインストレージにおける社内情報共有の効率化やナレッジ検索の最適化が、生成AIツールとの連携拡大によりなお一層進行し、コラボレーションツールにおけるプラットフォームとしての立ち位置のサービスが増加。

■基幹業務パッケージソフト（ERP）の市場規模は、2024年度は前年比115.4%の3426.9億円。2025年度は前年対比同115.7%の3965.2億円になる見込み。同市場は2024～2029年度まで年平均16.6％増で成長を続け、2029年度には7400.0億円市場に。
■Fit to Standardの浸透や、経営改革に向けてのDX基盤として、クラウド型ERPの導入が継続的に拡大。
■会計領域では新リース会計基準、人事・給与領域ではタレントマネジメント/人的資本経営が大きなトピックス。

■2024年度の従業員エンゲージメントクラウド市場は、前年度比27.2％増の250.0億円。2025年度は、前年度比22.9％増の307.3億円となる見込み。
■人的資本開示の義務化で、有価証券報告書を発行する大手上場企業を中心にエンゲージメント可視化のニーズが高まる。今後も上記トレンドの継続と、中堅・中小企業の人手不足・コミュニケーションの多様化等による順調な拡大を見込む。

■OCRソリューション市場は、2024年度で対前年比103.7％の594.5億円。企業におけるインボイス制度や電子帳簿保存法の施行への対応やDXの推進によって、市場は堅調。
■2025年度はインボイス制度と電帳法対応はひと段落するものの大手企業を中心にDX推進に対する投資の継続、従来対応できなかった非定型帳票の読み取りニーズに対応することで、AI OCRソリューションが拡大し、前年度比107.0％の635.9億円となる見込。

■AI（ディープラーニング）を活用した画像認識ソリューション市場は、車両管理用途が大きく成長をけん引し、2024年度440億円（前年比120.5％）の規模に成長。2025年度は515億円（前年比117.0％）に成長する見通し。
■製造業特化AIベンチャーの躍進や小売業でのIT投資の活発化、画像認識と自然言語生成技術を組み合わせたマルチモーダルAIの具体化により、年平均成長率15.6%で成長を続け、2029年度には920億円に達すると予測。

■バックオフィス業務ビジネスプロセスサービス(BPS)市場の売上高は2024年度で5,778.1億円(前年度比5.2％増)。このうち、BPaaSは895.8億円(構成比15.5％)、BPOは4,882.3億円(同比84.5％)となる。
■2029年度のバックオフィス業務BPS市場売上高は.7,987億円(年平均成長率6.7％増)と予測。BPaaSが同成長率11.2％増とITシステム運用を含めた業務プロセスのアウトソーシングはさらに拡大する見通し。

■「法人向け生成AI導入ソリューションサービス市場」は、2024年度実績330億円。2025年度見込は503億円、対前年比152％と堅調。「SIサービス」の伸びが背景にあり、「個社特化LLM開発」、「組み込み実装」とも好調である。2026年度予測は720億円、同143％と成長が続く。
■ユースケース別市場構成比は、2024年度実績で「シングルモーダル」75.5%、「マルチモーダル」24.5%。2025年度見込は同73.9%：26.1%。2026年度予測は同72.8%：27.2%。、「ビジネス共通支援」はじめユースケースの拡がりにより、「マルチモーダル」が徐々に伸長していく。

■法人向けXRソフトウェア市場の2024年度の売上高は279億円(前年度比17.2%)、同年度の売上高内訳として、VRは185億円（構成比66.2％）、AR/MRは94億円（構成比33.8％）となった。
■法人向けVRソフトウェア市場は年平均成長率11.5％で拡大し、2029年度の売上高は319億円で、2024年度比約1.7倍となると予測。
■法人向けAR/MRソフトウェア市場は年平均成長率24.0%で拡大し、2029年度の売上高は267億円で、2024年度比約2.8倍となると予測。

■ローコード/ノーコードプラットフォームソリューション市場は、2023年度が対前年比112.9％の3,144億円。2024年度は同114.2％の3,589億円であった。生成AIを活用した導入と、データ活用・ガバナンスを意識した全社展開が拡大し、2025年度は同113.8％の4,085億円を見込む。
　うちローコードプラットフォームは、2023年度同110.7％の2,825億円。2024年度は同112.5％の3,178億円と大企業を中心に2桁成長を維持している。ノーコードプラットフォームは、2023年度同135.7％の319億円。2024年度は同128.8％の411億円とライセンス・SI共に急拡大が続く。

■デスクレスSaaS市場は、慢性的人材不足の中、Wi-Fi環境の進展とサービスの有用性、認知度向上により2024年度前年比130.6％の380億円、2025年度前年比130.8％の497億円へ拡大
■マルチプロダクト化とソリューション連携強化の「ノーコードモバイル帳票作成」、コラボレーションプラットフォームとしての有用性上昇の「ビジネスチャット(現場系)」、アナログ無線機利用廃止でスマホ利用が活発化する「音声(映像)コミュニケーション」、属人化を排した迅速なスキル向上ニーズが押し上げる「動画マニュアル作成支援」の4分野を徹底調査

■Con-Tech(建設テック)ソリューション市場は、2024 年度前年度比118.4％の361.9 億円。2025 年度は、前年比117.9％の426.5 億円となる見込み。
■2024 年問題対応と、継続的な効率化・省人化対応で導入拡大。クラウドシフトによる収益基盤の確立や、導入後サポート・BPO などオンボーディング戦略/解約率を抑える取り組みにより、今後も安定的な成長が見込まれる。

■ネット決済代行サービス全体の市場規模は、コロナ禍で一度減少した旅行・チケット関連の取り扱いが増加するとともに新たに立ち上がって定着したモバイルオーダーや巣ごもり消費で利用者が大幅に増えた動画配信・音楽配信サービスのようなコンテンツビジネスの成長などにより、2024年度で前年度比114.2％の6,812億円。2025年度も114.4％の7,793億円と高い伸び率が続く見込。
■2026年度以降も二桁伸びが続き、2025年度から2029年度までの年平均成長率13.6％増で推移し、1兆2千億円超まで拡大する見通し。

■ビジネス・アナリティクス市場は、生成AIの普及や、BIやETLなど複数の機能を備えたクラウド型統合ソリューションの主流化が市場活性化の要因となり、2024年度は対前年比115.9%、総売上7,830億円となった。2025年度も113.0%と2桁成長が続き8,960億円となる見込み。以降は、15.0%で成長し2031年度までには20,771億円になると予測。
■①ノーコード開発によるプログラミングの負担軽減とユーザーの裾野拡大、②クラウド型統合ソリューションの発達によりデータ処理レベルが向上、③生成AIのインテグレートや連携による高精度なデータ管理・予測分析が実現

■エッジ AI ソリューション市場は、2024 年度はエッジ AI コンピュータの急速な伸長により、対前年比 31.9%増の 151 億円と高成長。
■エッジ AI ソリューションの非製造業への広がりにより、2029 年度まで年率 18.1%成長を続け、347 億円規模に達すると予測。

■「AIエージェント ソリューションサービス」市場は、2024年度見込65億円。2025年度予測152億円、対前年比232％。2026年度予測316億円、対前年比208％とLLM/生成AIブームを背景に急拡大を示している。
■ユースケース別のウエイトは、2024年度見込でビジネスプロセス/バックオフィス業務6.4%、フロントオフィス業務93.6%。 2025年予測はビジネスプロセス/バックオフィス業務30.0%、フロントオフィス業務70.0%に変化。営業支援、マーケティングなどフロントオフィスから、販売管理などビジネスプロセス/バックオフィスへAIエージェントのユースケースが拡がっている。

■HRTechクラウド市場は、2023年度前年比134.4%の1,077億円、2024年度は、同128.5%の1,385億円を見込む。
■「採用管理×タレントマネジメント」や、「人事システム＋経費精算/勤怠管理」など、単一のクラウドサービスではなく、複数プロダクトを絡めた人事トータルソリューションとしての展開が拡大。既存ユーザーのアップセル/クロスセルによる案件大型化が市場の伸びに貢献。

■HRTechクラウド市場は、2023年度前年比134.4%の1,077億円、2024年度は、同128.5%の1,385億円を見込む。
■「採用管理×タレントマネジメント」や、「人事システム＋経費精算/勤怠管理」など、単一のクラウドサービスではなく、複数プロダクトを絡めた人事トータルソリューションとしての展開が拡大。既存ユーザーのアップセル/クロスセルによる案件大型化が市場の伸びに貢献。

■2023年度のネット広告代理市場は2兆1,590億円（前年度比14.2％増）と二桁成長を継続。今後も成長を継続し、2028年度には4兆円規模への拡大と予測。
■Webソリューション市場の推移は、2023年度3,220億円（前年度比15.4％増）、2024年度は3,670億円（同比14.0％増）で成長継続する見込み。

■2023年度のネット広告代理市場は2兆1,590億円（前年度比14.2％増）と二桁成長を継続。今後も成長を継続し、2028年度には4兆円規模への拡大と予測。
■Webソリューション市場の推移は、2023年度3,220億円（前年度比15.4％増）、2024年度は3,670億円（同比14.0％増）で成長継続する見込み。

■省人化･無人化DX ソリューション市場は、デジタル化による省人化、業務効率化を目指すシステム投資の加速から2023年度前年比128.1％の173.0億円、2024年度前年比133.5％の231.0億円へ拡大
■企業や宿泊系・自治体系施設の無人管理ニーズで成長の「スマートロックシステム」、リモートワーク環境下の複数拠点への接客に注目高まる「リモート接客システム」、スタッフ不足を補い正確さを訴求する｢セルフオーダーシステム」、非対面ソリューションとの連携で成長の「スマートチェックインシステム」の４分野を調査

■内部脅威対策ソリューション市場の2023年度の前年対比は109.8%の1,006億円強、2024年度は、同110.4%の1,111億円強となる見込み。
■リモートワークやクラウドサービスの利用が広がり、IT資産管理ツールやSIEM、メール誤送信防止ツールなど、内部不正対策のニーズが高まっている。

■外部脅威対策ソリューション市場の2023年度の前年対比は113.2%の3,104億円強、2024年度は、同113.5%の3,523億円強となる見込み。
■引き続きEDRを中心とした次世代エンドポイント対策製品とSASE/SSEが拡大。その他にも中堅・中小企業から強い需要が続くUTM/NGFWアプライアンスも二桁伸びが続く。

■個人認証・アクセス管理型セキュリティソリューション総市場は、2024年度前年対比118.3％の1,976億円、2025年度同115.7％の2,287億円を見込む。それ以降も順調に成長し、2029年度には、2024年度比2.2倍の市場規模3,639億円まで市場は拡大すると予想する。
■大手でのゼロトラストセキュリティの導入は一巡傾向にあり、中堅規模での本格的な導入が開始。既存ユーザー向けのクロスセルとしてPAMやIGA、CIAM、ITDR関連の検討が加速しており、今後も拡大を見込む。

■「Web3ソリューションサービス」の総市場規模は、2022年度実績7.9億円。2023年度実績15億円、対前年比188％。2024年度見込25.5億円、同170％。2025年度実績48.9億円、同191％。当該市場は黎明期に位置しており、事業立ち上がり時期とも重なり市場規模は小さいものの伸び率は非常に高い。
■ユースケース別では、2022年度実績で「NFT（非代替性トークン）」56.0%、「Web3ビジネス」21.4%、「VC（VerifiableCredentials=検証可能な資格証明）その他」20.6%の順。「NFT証明書」、「ブロックチェーンサービス活用DX」などWeb3の業務活用が図られていく。

■サービスロボットソリューション市場は、2023年度は対前年比127.6%の31,737百万円と高成長。2024年度も対前年比126.2%の40,044百万円と高い成長が続く見込み。2024年度以降は年平均成長率27.3%増で推移すると予測。2029年度、サービスロボット市場規模は134,866百万円へ大きく成長。
■①人手不足による省人化や業務効率化に向け設備投資に対するユーザー注目度の向上、②機能性・安全性の高い製品提供、③導入サポートや導入後の保守・メンテナンスなどベンダのサービス向上、④中小企業向けの補助金に関する情報の公表が成長要因。

■クラウド型CRM市場は、2023年度前年比15.2%増の5,392億円となった。2024年度は前年比13.3%増の6,109億円となる見込み。
■クラウド型CRM市場は、年平均成長率15.3%増で成長し、2028年度には1兆97億円まで拡大すると予測。

■2023年度のローカル5Gソリューション市場規模は、前年比120.6％の170億円と、商用化を見据えたユーザーの増加により堅調な成長となった。2024年度はローカル5Gの効果的な活用場面が明確になってきたことで、対前年比133.5%の227億円となる見込み。
■製造業、鉄道・航空・港湾、エネルギーインフラの三業種を中心に商用案件が増加し、2028年度まで年平均26.0%で成長を続け、573億円の市場規模に成長と予測する。

■マネージドセキュリティサービスの総市場は、2022年度1,871億円。2023年度が前年対比115.2％の2,155億円、2024年度は前年対比114.9％の2,477億円の見込みである。それ以降も順調に成長し、2028年度には、市場規模3,639億円まで市場は拡大すると予想する。
■引き続きセキュリティ対策の範囲拡大やグループ統合案件などで成長が続く。超大手企業によるTOBや大手SIerでのセキュリティ専業子会社の分社化など、市場内で大規模な組織再編が進んでいる。

■法人向けヘルスケアソリューション市場の市場規模は、2023年度は前年度比126.3%増の258.1億円。2024年度は、前年度比126.0%の325.3億円を見込む。2024～2028年度まで年平均25.6%で拡大し、2028年度には806.5億円市場に。
■各種ヘルスケアデータの見える化や各種分析、PHRサービスとのデイリーデータとの連携等と対応範囲が広くなっており、タレントマネジメントシステム等の人事・労務領域のサービスとの連携拡大に伴うトータルソリューション化が進んでいる。