価格競争が激化し、配信数と売上高の成長率に乖離が表れるA2P-SMS市場

■独立系アグリゲーターとキャリア・アグリゲーター(注1)の2023年度国内法人・海外法人(注2)のA2P-SMS需要は、配信数で前年対比5.8%増の42.2億通、売上高で同1.2%増の215億円と急ブレーキ。2022年度のコロナ特需の反動と価格競争激化による低価格化が主な要因。
■2024~2029年度の国内法人予測(海外法人は未確定要素が強く予測計算から除く)は配信数で年率24.8%増、売上高で同18.9%増。低価格化が進行し、売上高の伸び率は配信数を下回る。直近の2024年度見込みは、配信数で25.4%増、売上高で19.1%増と回復の兆し。
■2023年度のA2P-SMS普及率15.8%。2024年度からはアーリーアダプター層からアーリーマジョリティ層に移行。低価格対応はイノベーター理論で言うところのキャズム(溝)を乗り越えるための必然であったか。