5G基地局市場の予測とモバイルキャリア各社の戦略 2023年度版
~O-RANの展開と基地局シェアリングによって変貌する5G基地局市場~
- 【発 刊】
- 2023年11月13日
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【問い合わせ先】担当: 齋藤(デロイト トーマツ ミック経済研究所 電話番号:03-6213-1134)
● 発刊趣旨
モバイルキャリア4社の設備投資は、5Gのネットワークの構築が進行する中で、早くも減少傾向に転じている。
5Gの展開コストを抑えるためにO-RANと基地局シェアリングという新しい動きが出てきた。これらは、基地局の無線機ベンダのシェアに大きな影響を及ぼすと予想される。O-RANは従来のベンダロックから自由になり、通信キャリアはベンダの選択肢が大幅に増え、日本ベンダの復活の可能性も出てきた。もう一つの基地局シェアリングでは、ひとつのベンダの無線機が複数のキャリアの電波を吹くことになる。
本レポートでは、こうした基地局シェアリングの実態を把握するともに、3.7GHz、4.5GHz、28Hz と言った新規の帯域だけではなく、4Gの帯域の5G化の状況も調査・分析している。こうした帯域別の基地局予測に加えて、マクロセル、スモールセル、屋内局などのタイプ別やエリア別の展開も予測し、キャリア各社の5G設備投資戦略を明らかにする。
● 資料のポイント
☑ 全基地局を帯域別、タイプ別、エリア別に調査
☑ 5G基地局を帯域別、タイプ別、エリア別に設置状況を調査
☑ 各モバイルキャリアの設備投資の分析と2027年度までの予測
モバイルキャリア4社の設備投資の総額は、2021年度をピークに減少傾向に転じ、2022年度は対前年比3.6%減の2兆507億円にとどまった。うち、5G投資額は6,700億円程度だ。これは楽天モバイルの前倒し投資がひと段落したことと、4G投資の減少に加え、新帯域の5G投資があまり伸びなかったことが影響している。
2023年度は、一部キャリアは5G投資の増額で全体の5G投資は増えたが、4G投資の減少により、対前年比4.1%減の1兆9,670億円の見込みだ。これまで設備投資をけん引してきた楽天モバイルも大幅に削減する計画である。
2024年度以降も各社の設備投資額の減少傾向は続き、2027年度は1兆5,000億円を下回る規模までに下落すると予想される。
● 調査内容と調査収録企業
■分析編
Ⅰ.キャリア各社の基地局設置状況とネットワーク戦略
- 2)キャリア各社のタイプ別構成(マクロセル、スモールセル、屋内局)
- 3)キャリア各社のエリア別・帯域別・タイプ別設置状況(エリア:23区、政令市、中核市、その他)
Ⅱ.5G基地局市場の分析とその予測
- 1)トラフィックの実績と予測(2021~2027年度)
- (1)加入者数予測
- (2)加入者1人当たりの月間トラフィック量の予測
- (3)基地局1局当たりのトラフィック予測
- 2)キャリア各社の設備投資の動向と予測(2021~2027年度)
- (1)RAN/コアネットワーク
- (2)共通設備等
- (3)固定通信設備、他
- 3)キャリア各社の帯域別基地局設置数の実績と予測(2021~2027年度)
- 4)キャリア各社のタイプ別の実績と予測(2021~2027年度)
- 5)キャリア各社の5Gへの移行シナリオ
- (1)5G周波数の割り当て状況
- (2)5Gと衛星通信との周波数干渉問題
- (3)キャリア各社の5G展開方法と導入無線機ベンダ
- 6)キャリア各社の導入無線機ベンダとそのシェア(2022年度)
- (1)無線機ベンダの動向とマーケットシェア
- (2)5G無線機のスペックと特徴
- 7)キャリア各社の導入5G無線機のスペックとその特徴
● 調査収録企業
- モバイルキャリア(4社)
- 1.NTTドコモ
- 2.KDDI
- 3.ソフトバンク
- 4.楽天モバイル
●図表目次
- 図表1-1 帯域別・基地局種別設置数予測
- 図表1-2 ドコモの帯域別・基地局種別設置数予測
- 図表1-3 KDDIの帯域別・基地局種別設置数予測
- 図表1-1 ソフトバンクの帯域別・基地局種別設置数予測
- 図表1-5 楽天の帯域別・基地局種別設置数予測
- 図表1-6 キャリア各社の基地局種別設置数予測
- 図表1-7 キャリア各社のエリア別・帯域別・基地局種別設置数
- 図表2-1 キャリア各社の加入者数予測
- 図表2-2 キャリア各社のトラフィック予測
- 図表2-3 キャリア各社の4G/5G別トラフィック収容力の推移
- 図表2-4 4G/5G別に総トラフィック量の予測
- 図表2-5 1人当たりの月間トラフィック量の予測
- 図表2-6 キャリア各社の設備投資の動向と予測
- 図表2-7 キャリア各社の帯域別基地局設置数予測
- 図表2-8 キャリア各社の帯域別基地局種類別基地局数予測
- 図表2-9 4G帯域の5Gへの移行予測
- 図表2-10 ドコモの5Gの展開戦略
- 図表2-14 KDDIの5Gの展開戦略
- 図表2-15ソフトバンクの5Gの展開戦略
- 図表2-16 楽天モバイルの5Gの展開戦略
- 図表2-17 帯域別無線機ベンダシェア
- 図表2-18 ドコモの帯域別無線機ベンダシェア
- 図表2-19 KDDIの帯域別無線機ベンダシェア
- 図表2-20 ソフトバンクの帯域別無線機ベンダシェア
- 図表2-21 楽天の帯域別無線機ベンダシェア
- 他
●調査項目
各社の個票内容
- 3.加入者数とトラフィック量の予測(2021~2027年度)
- 1)全体(加入者数
- 2)月間総トラフィック量
- 3)加入者1人当たりの月間トラフィック量
- 5.レイヤ(コアネットワーク/RAN/共通設備等)別設備投資額の実績と予測(2021~2027年度)
- 1)設備投資額予測
- (1)RAN・コアネットワーク
- (2)共通設備等
- (3)固定通信設備投資、他
- 2)RAN・コアネットワーク投資予測
- (1)コアネットワーク
- (2)3G/4G無線設備
- (3)4G無線設備
- (4)付帯設備
- (5)工事費
- 6.基地局の設置数の実績と予測(2021~2027年度)
- 1)帯域別基地局設置数予測
- (1)3G(800MHz/900MHz/2GHz)
- (2)4G((700MHz/800MHz/900MHz/1.5GHz/2GHz/2.5GHz/3.4GHz/3.5GHz)
- (3)5G(3.7GHz/4.5GHz/28GHz)
- 2)基地局種(マクロセル/スモールセル/屋内局)別設置数予測
- 3)帯域別4Gから5Gへの移行予測(基地局ベース)
- 4)帯域別エリア別設置数(2022年度)
- 7.基地局のベンダ別設置状況
- 1)ベンダ別設置局数状況(2022年度)
- 2)ベンダシェア(2022年度)
- 8.O-RAN、基地局シェアリングの普及予測(基地局数ベース)
- 1)O-RANの普及予測
- 2)基地局シェアリングの普及予測
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