社長メッセージ―四半期別経済環境と事業動向

●2009年

2009年全般の社長メッセージ

当社を取巻く国内経済状況は、外需は中国向けを中心に増勢ですが、内需は、設備投資並びにIT投資が低迷し、また、雇用・所得環境が厳しく、デフレを長引かせ、景気回復には程遠いのが実感であります。従いまして、お客様のマーケティング予算も大幅に削減されております。

厳しい経済状況の下、当社は、第1四半期より景気に左右され難い受託調査の獲得営業にシフトし、自社企画資料の落ち込みをカバーする政策に転じました。しかし、自社企画資料は想定していた以上に不調で、販売実績は、計画と乖離することとなりました。

これらの結果、第19期の通期売上高は前年比3.0%減の163,358千円となりました。

出版を含む自社企画資料につきましては、前年比21.6%減の82,232千円、総売上高の50.3%を占め、前年からは12ポイント低下しております。しかしながら、人材育成による社員の成長と共に制作本数が年々増えており、2009年度はICT分野からICT周辺までテーマを広げ、2008年度より6タイトル増の28タイトルを制作し、売上高の落ち込みを最小限に留めたとも言えます。

一方、受託調査につきましては、長期お取引様の案件は、より質の高い報告書を作るべく努力することで継続、安定しております。それに加えて、新規の競合見積案件につきましては、お客様の要望をマーケティングのテーブルに落とし込んで提案し、それが功を奏し、次から次と獲得、前年比27.6%増の81,126千円となりました。

利益につきましては、営業利益11,769千円(前年度25,574千円 前年比54.0%減)、経常利益11,939千円(前年度25,859千円 前年比53.8%減)、当期純利益8,492千円(前年度15,957千円 前年比46.8%減)と大幅な減益となりました。

利益減少の要因は、売上高の減少が第一で、加えて社員が増えたことによる人件費の増加や、海外調査に伴う出張費の増加によるものです。

2009年第3四半期(7-9月)の社長メッセージ

当第3四半期は、国内経済においては、製造業を中心に企業収益の改善が見られるものの、その要因は売上拡大ではなく固定費削減で、昨年10月以降より続く設備投資やIT投資の減少に、依然と歯止めがかかっておりません。また、公共投資についても政権交代時の足踏みで、執行が遅れ気味です。以上から、弊社のお客様となるIT関連業者の業績は依然と悪化が続いており、そのためマーケティング予算は削減若しくは凍結されております。

このような事業環境の中で、当第3四半期の売上は、MR(自社企画資料)につきましては2.3%増と低迷しております。MRの発刊本数は、6月末から8月にかけて10タイトルと本年度、最も多い期間でしたが、2.3%増に留まりました。更に、1~9月のMR累計売上は19.1%減 と大幅なマイナスです。予算削減・凍結が未購入の主たる理由ですので、全てのMRが全般的に販売不振となっております。

一方、CR(依頼調査)につきましても、前年同期が7件と案件が集中し、その反動で45.2%減と大幅な減少となりました。しかしながら、1~9月の累計売上は5.1%増と健闘しており、不況期に強いCRの特質を示しております。CRの調査目的としては、新規分野進出のための予備調査、及び自社の抱える問題点・課題を、即効性をもって解決するための政策立案が多くなっております。

これらの結果、当第3四半期につきましては、売上高41,840千円(対前年同期比78.4%)となりました。利益につきましては、営業利益1,326千円(対前年同期比7.8%)、経常利益1,354千円(対前年同期比7.9%)、四半期純利益715千円(対前年同期比7.1%)と、大幅減益となりました。

累計利益(1~9月)を見ましても、営業利益71.3%減、経常利益71.1%減、純利益62.9%減と創業以来最大の減益率となっております。

2009年第2四半期(4-6月)の社長メッセージ

当第2四半期は、売上の主体であるMR(自社企画資料)の販売が堅調で、その結果、売上高は38,548千円の対前年同期比5.2%増と伸びました。但し、上期累計(1月~6月)においては、売上実績81,148 千円で、前年同期比99.1%とやや減少となっております。更に売上予算達成率も94.0%とマイナスです。昨年10月以降の戦後最大の不況からIT投資が冷え込み、そのためIT関連業者のマーケティング予算が大幅に削減若しくは凍結された影響が依然と続いております。

当第2四半期のMR(自社企画資料)で特記されることは、お客様の本決算が終了した4月以降、徐々にマーケティング予算の紐が緩み、6月には例年並みの需要規模となったことです。テーマとしてはセキュリティソフト、CRMアウトソーシング、SaaSなどが好調でした。雇用状勢はなお悪化を続けており、今後とも予断を許しませんが、行きつ戻りつしながらも、回復の方向に向かっていくものと推測されます。

利益につきましては、営業利益1,643千円(対前年同期比89.0% )、経常利益1,646千円(対前年同期比89.2% )と減益となりました。純利益は1,990千円(対前年同期比271.5%)と、法人税等計算方式の変更により、大幅増益となりました。上期累計(1月~6月)においては、前年同期比で、営業利益55.3%、経常利益55.5%、純利益75.8%となっております。当利益の減少は、新人3人の人件費アップが原因となっております。

2009年第1四半期(1-3月)の社長メッセージ

当第1四半期は、MR(自社企画資料)の売れ行きが不振を極め、それをCR(依頼調査)の新規開拓で支えようとしましたが、カバーしきれず減収となりました。

これを事業別にみますと、MRにつきましては、制作本数が前年同期と比べ2テーマ増えているにも係らず、売上高は15,356千円(前年同期比52.9%減)と大幅な減収でした。売上高減少の背景は、昨年10月以降の戦後最大の不況から、IT需要が急速に冷え込み、そのためIT関連業者の調査・マーケティング予算が大幅に削減或いは凍結された為です。MRは多くのユーザーを想定するためテーマを幅広くせざるを得ず、個々のユーザーにとっては必要性が薄くなります。

それに対してCRは、個々のユーザーにとって必要不可欠なテーマを取り上げます。特に、不況期においては自社の抱える問題点・課題を解決するための政策・戦略構築が調査の中心となり、即効性のある切羽詰ったニーズとなります。案件数は前年同期と比べて6本増えて10本。売上高は27,243千円(前年同期比116.0%増)と大幅に伸長しました。

これらの結果、当第1四半期につきましては、総売上高42,599千円、対前年同期比5.8%減となりました。利益につきましては、総売上高の減少と、前年7月に研究員を増員したことから大幅減益となりました。営業利益は対前年同期比50.1%減の5,700千円、経常利益は対前年同期比49.8%減の5,799千円、四半期純利益は対前年同期比44.5%減の3,930千円となりました。

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