社長メッセージ―四半期別経済環境と事業動向

●2008年

2008年全般の社長メッセージ

当社を取巻く国内経済状況は、大手企業では内部統制や社内データ統合のための、中堅・中小企業ではインフラ整備のためのIT投資が活発で、2008年9月までは堅調でした。一方、サブプライムローン問題を抱え込んでいた米国経済は、9月15日のリーマン・ブラザーズ破綻を引き金に、一挙に金融・経済危機へと崩れ込み、世界同時不況を現出させました。

世界同時不況は、日本国内においては、最初に円高・ドル安を伴って輸出中心の製造業を直撃し、業績を悪化させました。それが雇用不安を生み、更には個人消費の低迷へと繋がり、そのため企業生産が大幅に落ち込み、それらの負のスパイラルから、業績悪化が幅広い業種分野に広がり、設備投資、IT投資が激減しました。

このような経済環境の中で、当社の業績も第3四半期の2008年9月までは、売上、利益ともに二桁増加と好調でした。しかし、第4四半期の10月以降、お客様の調査予算の紐が急激に固くなり、一転、売上、利益とも二桁減少。第4四半期は成長商品であったMR(自社企画資料)の売上も減少となりました。

これらの結果、第18期通期では第3四半期までの蓄えにより、年間売上は前年比5.2%増の168,496千円となりました。内、MR(自社企画資料)につきましては、前年比30.7%増の104,910千円、総売上高の62.3%を占めております。人材育成による社員の成長と共に制作本数も年々増えており、2008年度は22タイトルを制作しました。ITからIT周辺までテーマが広がっております。特に、「SaaS」、「仮想化」、「グリーンIT」などをキーワードとしたMRの引き合いが活発でした。

一方、CR(依頼調査)につきましては、前年比20.4%減少の63,585千円。売上構成比は37.7%と小さくなっています。得意顧客様の案件は安定して発生しておりますが、スポット案件で受注獲得競争となり、当社の見積提示価格が高く、顧客数及び受注案件数が減少しました。しかし、不況期であるからこそお客様の課題発見と改善点を把握できる依頼調査が不可欠で、昨年10月より当社の強味を全面に出した企画提案で、新規の合見積り案件を、手堅く獲得し始めております。

利益につきましては、営業利益25,574千円(昨年度25,883千円 前年比1.2%減)、経常利益25,859千円(昨年度26,127千円 前年比1.0%減)、当期純利益15,957千円(昨年度16,647千円 前年比4.1%減)と減少傾向となりました。

利益減少の要因は、一つに、社員が増えたことによる人件費アップです。二つに、先行きの販売促進を見込んだクロスメディア広告経費です。三つに、社内セキュリティ体制構築のためのIT投資です。これらの増加経費及び投資は会社発展ために必要不可欠なコストで、その他の諸経費は、乾いた雑巾を絞るように節約に努めております。役員報酬につきましても、「会社100年の計」から、代表取締役など専任取締役の報酬額が増加しないよう制限する内規を策定しました。

2008年第3四半期(7-9月)の社長メッセージ

当第3四半期は米国における金融不安に端を発し、国内経済においても景気の先行き懸念から設備投資に陰りが見えてきました。しかしながらユーザーの内部統制やグローバル対応へのIT戦略投資は依然と底堅く、そのサプライヤーである当社のお客様の業績は、国内市場において堅調に推移しています。

以上のような事業環境の中で、当第3四半期の売上は、MR(自社企画資料)の貢献で、対前年同期比52.2%増と高い伸び率となりました。累計売上(1~9月)につきましても16.2%増と順調です。

当第3四半期の売上を事業別にみますと、まずMR(自社企画資料)につきましては、対前年同期比58.2%増と大幅伸長でした。定番MRの5テーマが計画通り発刊されたことと、前四半期に発刊されたセキュリティやエネルギー関連のMRの貢献によるものです。当社のホームページへのアクセス頻度は飛躍的に高まっており、それに伴って過去に発刊された資料について、当ECサイトからの申込件数が増加しております。

次に、CR(依頼調査)の売上につきましては、得意顧客様2社から、定番案件以外に、特定分野の販売政策作りを目的とした新規プロジェクトを受注したことから、対前年同期比46.8%増と、増加しました。

但し、累計売上(1~9月)につきましてはお客様の調査予算の削減から11.1%減と低落しています。

これらの結果、当第3四半期につきましては、売上高53,389千円(対前年同期比152.2%)となりました。利益につきましては、営業利益16,941千円(対前年同期比709.4%)、経常利益17,080千円(対前年同期比681.0%)、四半期純利益10,056千円(対前年同期比686.4%)と、大幅増益となりました。

累計利益(1~9月)を見ましても、損益分岐点を超えた売上増加により営業利益71.3%増、経常利益71.1%増、純利益68.4%増と好調でした。

2008年第2四半期(4-6月)の社長メッセージ

当第2四半期はCR(依頼調査)の大幅減収で、売上高は対前年同期比22.3%減、更に売上計画に対しても達成率83.8%と厳しい結果となりました。但し、上期累計(1月~6月)においては、売上計画通り達成し、前年同期比も横這いとなっております。

当第2四半期の売上を事業別にみますと、まずMR(自社企画資料)につきましては、対前年同期比3.5%増と安定的な伸長でした。5月完成のセキュリティ分野のMRが売上寄与した他は目立ったプロジェクトはありませんでしたが、MRが全般的に堅調に推移しました。但し、売上計画に対しては達成率61.7%と大幅な狂いで、企画倒れの出版事業と、完成が遅れたMRがあったためです。

次に、CR(依頼調査)につきましては、前年同期にあった大型案件が本年にはなく、その反動から40%減と大幅な減収となりました。上期累計(1~6月)におきましても35%減とマイナストレンドです。但し、売上計画から見ると達成率145.2%で、大型案件の減少は織込済みでした。

これらの結果、当第2四半期につきましては、売上高36,659千円(対前年同期比22.3%減)となりました。利益につきましては、営業利益1,845千円(対前年同期比85.4%減)、経常利益1,845千円(対前年同期比85.4%減)、四半期純利益733千円(対前年同期比90.1%減)と、大幅減益となりました。

この極端な利益の伸長は、すべて売上減少からきております。

2008年第1四半期(1-3月)の社長メッセージ

当第1四半期は、MR(自社企画資料)の売れ行きが好調で、CR(依頼調査)の低調を補って、売上高45,200千円、対前年同期比32.1%増と大幅増収となりました。

これを事業別にみますと、まずMRにつきましては、売上32,590千円、前年同期比89.7%増と大幅な伸びでした。増加要因の一つは、ITサービス関連の企画テーマが、「所有」から「利用」へのパラダイムシフトの潮流の中でお客様のニーズにフィットしたことです。もう一つは、ホームページからの申し込みが増えており、それが製品寿命を長くし、MRの製品ラインを広げていることです。

次に、CRにつきましては、売上12,610千円、前年同期比25.9%減と二桁減少しました。前年同期には2006年度第4四半期から、2007年度第1四半期にまたがる大型案件があり、それを二回に分けて売上計上したため、比較的大きな売上となりました。今期はその反動がありました。

それらの結果、当第1四半期につきましては、売上高は45,200千円(対前年同期比32.1%増)となりました。利益につきましては、大幅増益となりました。MRの1テーマ当り販売部数のアップによる売上増の貢献及び役員報酬の削減など、コストを圧縮することで、営業利益11,430千円(対前年同期比337.2%増)、経常利益11,561千円(対前年同期比333.1%増)、四半期純利益7,081千円(対前年同期比315.3%増)となりました。

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